こんにちは!
門野坂です
僕は普段、文系科目を担当しているので、今回の記事では市立川崎高校附属中学の作文試験について書いていければと思います。
市立川崎を目指す受験生にとって、作文力は合否を左右する重要なポイントです。
市立川崎の受験では、「自分の考えを論理的かつ深く表現できる力」が求められます。
川崎学舎では「公中検模試」を活用しながら作文力を徹底的に鍛えています。
公中検模試は、その名の通り「公立中高一貫校」に照準を合わせた模試になっています。
思考力を問われる問題が多く出題されるため、生徒1人1人が考える力を養う絶好の機会となります。
作文というのは知識を覚えることとは訳が違うので、書いても書いても伸びない子は伸びないんです……
ところが、
6月(31.6)⇒9月(42.3)⇒11月(48.0)
6月(49.6)⇒9月(57.4)⇒11月(57.5)
( )内は偏差値
↑コチラは小学5年生2人の模試結果の推移です。
大きく向上していることが分かると思います!
11月号では、大半の生徒が偏差値50以上を安定的に取っており、
「みんな作文力ついたなあ」と感激しています(涙)
では、効率的に作文力を伸ばすために、どのような取り組みが必要なのでしょうか?
文系大学院を修了し、文章に魅せられてきた僕が導き出した「作文力を伸ばすための7つのポイント」をご紹介します!!
1. 書き方の型を覚える
作文の基本は、文章構成の「型」を理解することです。市立川崎で出題される作文では、課題に対して自分の考えを述べ、その理由や具体例を示し、結論をまとめる形式が求められます。
企業秘密にしたいので、あまり詳しく書きたくはないのですが、3段落構成で、1段落目の1文目には何を書く、2文目には何を書くというように書き方の型を教えます。
型を覚えることで、文章が時間内にスムーズに書けるようになるだけでなく、内容の質も安定します。また、1つの具体例に1つの分析というスタイルを徹底することで、子どもたちは何を求められているかを掴むことができ、自学の質が上がっていることがよく分かります。
2. 毎週書く習慣をつける
作文力は、書いて初めて身につく力です。小学5年生から、毎週1本以上の作文を書くことで、自分の意見を整理するスピードが上がり、内容も徐々に深くなります。川崎学舎は通い放題なので、最初の方はみんな別日に来て、あくせくしながら書いていました。
毎週1本書くことが当たり前になる頃には、みんな楽しそうに作文を書いていますし、会話のバリエーションも広くなります。
3. めっちゃわかりやすい具体例を書く
抽象的な意見だけでは説得力のある文章にはなりません。具体例を交えることで、読み手に伝わる文章が書けます。
例えば、「協力の大切さ」をテーマにするなら、自分が実際に体験したグループ活動や友人とのエピソードを詳しく書くことが重要です。模試では、説得力のある具体例を入れた作文が高得点につながります。
具体例を出すことが苦手な子どもには、小説を書かせることもあります。
4. 分析を深める
作文の質を高めるには、単に事実を並べるだけではなく、分析の深さが求められます。市立川崎の作文問題では、「なぜそう思うのか」「その理由は何か」を深掘りする力が必要です。
子どもが自分で気づくのはなかなか厳しいので、基本的に僕からフィードバックが入ります。僕からの問答に答える中で、抽象度が高く複雑な分析ができるようになっていきます。
5. 言葉に強くなる
語彙力や表現力が豊かになることで、作文の説得力が大きく向上します。模試では、限られた時間で多くの情報を伝える必要があるため、的確で簡潔な言葉を選べる力が重要です。
川崎学舎では、厳しい漢字テストの実施に加えて、日頃から読書・ビブリオバトル・語彙力カルタを取り入れ、表現の幅を広げることを重視しています。休み時間には、結構な頻度が大喜利も行います(笑)
6. 模試を活用したフィードバック
「公中検模試」を定期的に受けることで、現時点での実力を客観的に把握し、課題を明確にしています。この模試は単なる点数測定ではなく、思考力や文章力を試す場として非常に優れています。
模試の結果を分析し、どの部分が弱点なのかを細かくフィードバックすることで、1人1人に合った対策を講じています。7人までという少人数制だからこそできる贅沢な時間の取り方ですね。「具体例わかりづらいか!」「分析浅いかあ」とか言いながら、明確になった自分の課題に立ち向かっている姿が微笑ましいです。
7. 児童文学を考察して対話する
日頃から、ひとことで済まさないことが大事です。
「ヤバ」「エグ」「神やん」という言葉を常態的に使っていると、話す言葉に不随して思考力が低下していきます。
僕の授業で評判の良いものとして、文学の読み聞かせがあります。
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『よだかの星』『セロ弾きのゴーシュ』
芥川龍之介『鼻』『仙人』『杜子春』
他にも、『星の王子さま』『モモ』『幸福な王子』
など児童文学の名著を、展開を予想させながら、できる限り面白く紹介した後に、
「この物語はどんなことを伝えているでしょうか」
という問いを投げかけ、真剣に考察してもらいます。
考えを深めてほしいので、単語での回答は禁止です。
回答を出したら、全体で意見を共有します。
さんざん楽しくやった後の考察なので、みんな一生懸命書いてくれます。
そして、見事なまでにバラバラの回答になります。
各々の意見を聞き、対話しながら自分の意見を深めていきます。
自分の感性は他者とは異なるということを実感したり、いかに深く論考できるかなどを確かめたりする時間です。
1年間も繰り返すと、子どもたち同士で制度の高い対話ができるようになっていきます。
当然、読んだ文章は来週までの作文の宿題になります!
最後に
作文力って一朝一夕で身に付かないんですよ。
毎週コツコツ勉強を重ねる必要がありますし、知識の暗記と違って「やりなさい」だけで伸びるものでもないし大変です!
でも、作文が上手くなると、話は分かりやすくなるし、1つの物事に対して複数の解釈ができるようになる、頭で整理するのが上手くなるので見違えるように勉強の仕方が上手くなります。
お子さまは、夏休みの作文をスラスラ書けていますか?
書き方をしっかり教われば、誰でもきっと文章を書けるようになりますよ!
ぜひ作文は僕に任せてください!!
少人数制なので、お問い合わせはお早めに。
新小学6年生は、あと1人で締切です!
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