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執筆者の写真川崎学舎@info

考える力を伸ばす!小学生にオススメの小説10選

こんにちは!

門野坂(カド)です


今回は、読書大好きな僕が、小学生に楽しんでもらいつつ「考える力」を育てられるような小説を厳選しました!


難易度順に並べているので、お子さまの読書レベルに合わせて選んでいただければと思います。読書がちょっと苦手な中学生にもピッタリかもしれません。


それぞれの作品に、僕なりオススメポイントも書き添えているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


1. オー・ヘンリー『賢者の贈り物』

難易度:☆

カドコメ:クリスマスプレゼントを巡る少し切ない話。ただ「かわいそう」というだけではなく、作者は「なぜ賢者の贈り物」と名づけたのかを考えることで初めて深みが出る小説です!



2. 宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』

難易度:☆

カドコメ:動物たちと関わることで、知らず知らずのうちにセロ(チェロ)が上手くなっていく主人公ゴーシュ。だんだん変わっていく動物たちへの態度を1つ1つ丁寧にふりかえりながら「ゴーシュが変われたのはなぜだろうか」と問いかけたいですね~



3. 芥川龍之介『杜子春』

難易度:☆☆

カドコメ:どれだけ大金をもらっても使い果たしてしまう青年・杜子春。お金ではなく、彼が最後に気づいた大切なものとは何だったのでしょうか。シンプルなストーリーだけど、結末が何を意図しているか考えだすと深みにハマる象徴的な芥川作品。



4. オスカー・ワイルド『幸福な王子』

難易度:☆☆

カドコメ:絵本にもなっている作品なので、小説が難しい場合には、絵本から読んでみても良いかも。単純なストーリーに見えて、「ツバメが残った理由」「政治家の言葉にはどのような意図があるか」「最後に登場する神様は何を求めていたのか」など、学年に応じて考察ポイントを変えられることがこの本の神髄なんです!



5. 斎藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』

難易度:☆☆☆

カドコメ:ちょっと長めの小説が読みたいと言い始めた子に、自信を持って薦めたい1冊。学校の先生に「言葉がなってない」と指摘された小学生のぼくが、おじさんと一緒に20の詩を読み、楽しみながら少しずつ少しずつ考えを深めていく作品です。平易な言葉で書かれていますが、大人でも楽しめると思います(笑)



6. サン=テグジュペリ『星の王子さま』

難易度:☆☆☆

カドコメ:「大切なものは目に見えない」というセリフが有名な小説ですよね。大人を揶揄したような惑星の住人、バラとの関係、砂漠での出来事の3パートに分けて考察することもできるのですが、やはり僕は「大切なものは目には見えない」とはどういうことなのかについて真正面から考えたいです。目に見えない大切なものの具体例とエピソードを挙げるって、意外と難しいんですよね~



7. 百田尚樹『輝く夜』

難易度:☆☆☆☆

カドコメ:僕が高校生のときに出場したビブリオバトルで紹介した作品です。クリスマスに起きる奇跡をテーマに5つの短編が収録されています。僕は3つめの「ケーキ」という話が好きなのですが、いまのところ同じ小説を好きと言ってくれた子は現れてないです!(笑) これまでの人生経験によって、どの作品が好きになるかが如実に出てしまう短編集です。



8. ミヒャエル・エンデ『モモ』

難易度:☆☆☆☆☆

カドコメ:時間の大切さについて深い洞察を与えてくれる名著です。話を聴くのが上手な少女モモ。大人も子どもも、モモに話をすると不思議と幸せな気持ちになれます。ところがある日、町に現れた灰色の男たちが「時間を無駄にするな」と言い始めてから、町の人々はモモに話をしに来なくなると同時に、幸せを感じることもなくなっていきます……。対話好きな僕にはたまらない、本当に「ゆたかな時間の使い方」を考えさせてくれる作品です。



9. ヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』

難易度:☆☆☆☆☆

カドコメ:フランス革命後に混乱する社会を背景に、貧困や不平等、そして「生きる意味とは何か」を問いかけてくれる名著です。圧倒的なスケールで描かれるジャン・バルジャンの壮絶な人生には、きっと心が揺さぶられるはず!僕自身、レ・ミゼラブルの音楽が大好きなので、もし物語に入りづらいと感じたら、映画やミュージカル版から触れてみるのもオススメです。どこから始めても、この作品の深い魅力に引き込まれること間違いなしです!



10. レイ・ブラッドベリ『華氏451度』

難易度:☆☆☆☆☆☆

カドコメ:本を所有しているとただちに燃やされ、逮捕されてしまう世界を描いたSF小説です!主人公のガイ・モンターグは、本を焼く「ファイアマン」として働いていましたが、本の中に隠された知識や自由な思考に触れることで、次第に自らの役割に疑問を抱き始めます。なぜ本が禁止され、人々が言葉を失っていくのか……。もしや、本を読まない現代社会では、既にこの現象が起きているのでは!?読む人の心に深く訴えかけ、考える力を呼び覚ます1冊です。



いかがだったでしょうか?


読書って、ストーリーの楽しさだけじゃなく、

「どんな風にこの本を読んだのか」

「読んでどんなことを感じたのか」

を誰かと共有することで、もっと楽しい世界が広がりますよね~


今回紹介した本は、すべて川崎学舎に揃っています!

いつでも貸し出し可能ですし、読んだらぜひ感想を教えてください。


みんながどんなことを感じたのか・どんなことを考えたのかを聞くのは、僕にとって最高に幸せな時間なので……!

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